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昨日、天皇、皇后の結婚50年の報道の中で、互いに感謝状を読むくだりがあった。
50年間つらいこともあったがよく耐えてくれた、旨を言っていたと思うが、そこからは天皇という立場がどんなものかほんのりと伺えた。
あと、これは勘だけども、立場が人を作ると言うとおり、日本国、国民、というものをもっとも真摯に捉えている人なんではないか、と想像した。わが国、わが国民とか、そういう意識あるんじゃないだろうか、と。でも、天皇職って自由が利かないから、人一倍痛み感じたとしても、たいしたことできないはずなんだな。同じような感覚でみんな仕事してたら随分と日本は変わるんだろう。


ちょっと話飛ぶけども、関連して政治の話も。

格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

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アメリカを例に、政治によって貧富の差が拡大した、しかも意図的に、ってことが書かれてある。著者はノーベル賞の人。日本の農政も同じ話。
こないだの金融危機から、市場主義から政府介入するべしに大分針が触れたけども、政治の持つ影響力ってそれだけ大きいということ。市場原理だけで適切な成長は産まれなくて、適正な制度設計、方向付けは政治がやんなきゃいけない。

それなのに政治は頼りなくて、これからも少なくともしばらくは頼りない。
天皇は、きっと胸痛いはずだよ。