8-13
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
- 購入: 30人 クリック: 355回
- この商品を含むブログ (238件) を見る
唯野教授こと文学部教授が文芸批評論を講義してくれます。講義がやたらわかり易すぎて、内容がうそなんじゃねーかと思った。ほんとうまくまとまってるか、もしくはやっぱり内容がうそだったかだね。このわかり易さは異常だよ。
批評も色んな流派があるわけだけど、筒井はきれいに色分けしてんのね。各批評の基本思想が網羅されてて、さらに各批評の類似、対立等、関係性も明らかに。1冊で結構頭入るからすごいわけ。褒めすぎだね(他人のレビューを見るに、内容が難しいという声も上がってるということを付記しておきます、俺はそうは思わんが)
文芸批評ってのは文芸のための理論として構築されたというよりは、哲学や心理学だったり他の分野で構築された論理の転用という部分が大きいようで。筒井は虚構のための論理を作りたいと言ってます。
しかし、読み始めたときにはこの内容で小説なんだ、と思ったんだよ。堅い話は堅い形式で読むもんだと思ってた。でも、マンガ日本の歴史と似たような感じじゃないかな。(日本の歴史読んでないから勘だけど)
こういうの好きみたいで。知識欲。と言ってもトリビアみたいな知識よりも、知ることで考え方に影響を与えるような、そんな知識好き。
メモです
時間あれば各論についてざっとまとめたいな、